お願い文、依頼状の書き方と文例

書籍の借用をお願いする場合

 

 

前項同様に個人的な依頼の手紙ですが、何かを借りるという内容です。ここでは書籍の借用をお願いする場合の例文です。

 

 

「拝啓 色彩あふれる紅葉の美しさに心弾む季節となりました。その節はお邪魔させていただき、お言葉に甘えて長居をしてしまい、大変失礼いたしました。楽しいお話の数々、ついつい時間が経つのも忘れてしまいました。

 

さてその折ですが、「必要な時にはいつでもどうぞ」とおっしゃってくださった歴史に関する全集ですが、出来ましたら第2巻3巻をお貸し願えませんでしょうか。卒論のテーマとも関連があり、是非とも参照したいのですが、済み次第に早急にご返却いたします。

 

急なお願いで誠に申し訳ないのですが、来週も都合のよろしい日がおありでしたら、お訪ねさせていただきますので、お教えいただけましたらありがたく存じます。またお電話いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

お尋ねとお願いにて失礼いたします。 敬具」のような感じです。

 

 

ポイントは、何に対しての依頼なのかを、相手にわかりやすいように明確に記すことです。依頼するにいたった経緯や状況なども延べるべきです。返却日がはっきりわかるならそれも明記しておきましょう。

 

注意点としては、自分の都合だけを述べ、相手の負担、迷惑にならないようにすることです。相手の都合を考えることは礼儀です。プライバシーに関するような内容なら、必ず封書で依頼しましょう。断られたとしても、「ご返事をいただきまして」などのお礼の返事も出すようにしたいものです。お願いして終わりということではありません。