個人としての依頼



個人としての依頼

 

 

個人として何か依頼をする手紙の場合は、内容にもよりますが、ビジネス上の依頼よりは表現がやや自由になります。

 

例えば祝辞の依頼、挨拶、スピーチの依頼などです。祝辞については、本来は主賓に直接会って披露宴の招待状を渡し、そこで祝辞もお願いしたいものですが、遠方などで会えない際は、依頼の手紙を出します。

 

ちなみに、披露宴の出席依頼をする手紙と一緒に出す場合もありますが、本題は「披露宴の招待状」となるので、挨拶をお願いする文章は同じ手紙の中で書き添えるようにしてください。

 

 

披露宴の祝辞を依頼する手紙の文例(普通は縦書きです)

 

「拝啓 ひと雨ごとに春らしくなってまいりました。先生はじめ皆様お元気でお過ごしのことと存じます。この度、かねてより交際中の○○さんという女性と結婚することに相成りました。

 

突然の報告で大変恐縮でございますが、生涯ささやかな披露宴を◯月◯日に催したいと存じます。つきましては、普段よりお世話になっております先生に、ご祝辞を頂戴できないものかとお願いの筆を取った次第でございます。

 

先生には今後とも幾久しくご指導ご厚誼を賜りたく、ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ぜひともお引き受け頂きたく心よりお願い申し上げます。

 

本来であれば拝眉の上お願いすべきところでありますが、遠方のため思うにまかせず申し訳ございません。改めてご挨拶に伺うつもりではおりますが、まずは書中にてご報告かたがたお願い申し上げます。 敬具  平成◯年◯月◯日 見本二郎」